その日本語大丈夫?!
間違いだらけの日本語
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懐石(かいせき)
「豪華な料理」という意味ではなく、「簡素な料理」。

確信犯(かくしんはん)
「罪と知りながら行われる犯罪」という意味ではなく、「自らの行為を正しいと信じて行われる犯罪」。

辛党(からとう)
「辛いものが好きな人」という意味ではなく、「甘いものより酒類が好きな人」。

閑話休題(かんわきゅうだい)
「ここからは余談ですが」という意味ではなく、「それはさておき」。「閑話」とは、無駄話のこと。本筋から脇道に入る為にではなく、脇道から本筋に戻す為に用いる接続詞的な言葉。

気(き)が置(お)けない
「油断出来ない」という意味ではなく、「気遣いする必要がない」。

貴様(きさま)
「相手をののしっていう時に用いる語」。本来は「目上の者に対して、尊敬の意を含めて用いる語」の尊敬語。

奇特(きとく)な人
「変人」という意味ではなく、「行いが感心な、健気な人」。

杞憂(きゆう)
「懸念、心配」という意味ではなく、「取り越し苦労、無用の心配」。

教官(きょうかん)
「指導員」。本来は「教育に従事する国家公務員」を指す。「官」とは、国家、役所、あるいはそこに勤める人の意。

草葉(くさば)の陰(かげ)
「物陰」という意味ではなく、「あの世」。また、「草場」と表記するのは誤字。

句点(くてん)
「、」という意味ではなく、「。」。句読点。「、」は読点。

君子(くんし)は豹変(ひょうへん)す
「君子が何かの拍子に突然人格をかえること」という意味ではなく、「君子は誤ちをすぐ改め、善に移ること」。本来、「豹変」は良い方にかわることを指したことば。「君子」とは、徳が高くて品位のそなわった人のこと。

檄(げき)を飛(と)ばす
「活を入れる」という意味ではなく、「自分の主張を述べて同意を求め、行動を促す文書を急いで出す」。漢字にも注意。「激」ではなく「檄」。

血税(けつぜい)
「血のにじむような努力をして納めた税」。本来は「兵役義務の称」。

降順(こうじゅん)
「上から下に並べられていること」という意味ではなく、「コード番号が、大きいほうから小さいほうへの順に並べられていること」。逆順。その逆は昇順。

心(こころ)遣(や)り
「気遣い」という意味ではなく、「気晴らし」。気遣いを指す言葉なら「思い遣り」。

姑息(こそく)
「卑怯」という意味ではなく、「その場逃れ」。

ごった煮(に)
「いろいろな物が混じり合っているさま」という意味ではなく、「肉・野菜などいろいろな材料をいっしょに入れて煮たもの」。いろいろな物が混じり合っているさまは「ご(っ)た混ぜ」「ごちゃ混ぜ」、たいへん混雑することは「ごった返す」。

ごねる
「不平・不満・要求をくどくどと言いたてる」。本来は「死ぬ。くたばる」という意味。誤用の意味は「ごてる」との混同により生じたもの。

木(こ)の葉
「樹木の葉」という意味ではなく、「冬になって散る葉、散り残っている樹木の葉」。樹木の葉なら「木の葉」。

小春日和(こはるびより)
「春のような陽気な気候」という意味ではなく、「初冬の頃の、春のように穏やかな気候」。「小春」とは陰暦10月の異名。秋から冬に移る暖かい日に用いる言葉。

牛蒡(ごぼう)抜(ぬ)き
「間を置かずに数人を追い抜くこと」。本来は、「一人ずつ片端から順順に引き抜くこと」。