まかぬ種は生えぬ(まかぬたねははえぬ)
種をまかなければ何も生えてこない。そのことから、努力しなければ良い結果は出てこない。何も努力しないで良い結果だけを期待するのは良くないと言うこと。原因がなければ結果はない。

負けるが勝ち(まけるがかち)
その場の勝負では、相手に勝ちを譲って自分が負けておいた方が結局は自分にとって良い結果となっている場合が多いと言うこと。

馬子にも衣装(まごにもいしょう)
「馬子」と言うのは馬を引いて荷物や客を運んだ人のこと。普段はあまりかっこうを気にしないような馬子でも着飾れば立派に見えることから、どんな人でも外見を整えれば立派に見えると言うこと。

身から出たさび(みからでたさび)
ほかからついてさびるのではなく自分自身からさびが出ると言うことから、自分で犯した悪いことが自分自身に返って来て苦しく辛い立場になることを言う。

三つ子の魂百まで(みつごのたましいひゃくまで)
「三つ子」とは三歳の子供のこと。小さいときの性格は年を取ってもそう簡単に変わるものではないと言うこと。

昔とった杵づか(むかしとったきねづか)
「杵づか」はおもちをつく杵の柄の部分のこと。昔もちつきが上手だった人はしばらくやらなくても上手なままだと言うことから、昔鍛えたことは月日がたっても上手に自信を持ってできると言うこと。

無理が通れば道理引っ込む(むりがとおればどうりひっこむ)
「道理」と言うのは物事の正しい筋道のこと。道理にあわない無理なことがいかにも正しいことのように行われると本当に正しいことが行われなくなってしまうと言うこと。

目には目を歯には歯を(めにはめをはにはを)
何千年も昔にあったバビロニアと言う国のハムラビ法典と言う法律にある言葉。目を傷つけられたら同じように相手の目を傷つけ、歯を折られたら相手の歯を折る。やられたら同じことを仕返しすると言うこと。

目の上のこぶ(めのうえのこぶ)
目の上にこぶがあったら邪魔で嫌なものだ。そのように何かをしようとするときに思うようにならず邪魔になるもののこと。

目を口ほどに物を言う(めはくちほどにものをいう)
目が言葉を話すと言うことはできない。感情のこもった目つきは口で話すのと同じくらい、気持ちが相手に伝わるものだと言うこと。

もちはもち屋(もちはもちや)
おもちはやはりおもち屋さんでついたものが一番美味しい。そのように、物事にはそれぞれ専門の人がいると言うこと。そして、専門の人たちにまかせておくのが一番良いと言うこと。

桃栗三年柿八年(ももくりさんねんかきはちねん)
桃と栗は種をまいたあと芽が出て実を結ぶまでに三年、柿は八年かかると言うことから、何事もそれなりに月日が必要なので、辛抱して待つことが大切だと言うこと。

門前の小僧習わぬ経を読む(もんぜんのこぞうならわぬきょうをよむ)
お寺の門前に住む子供は毎日お寺から聞こえてくるお経を耳にしているので、いつの間にかお経を覚えてしまうと言うことから、いつも見たり聞いたりすることは、いつの間にか覚えてしまうものだと言うこと。