■空空寂寂(くうくうじゃくじゃく)
└何事にもとらわれず、無心なさま。無反応・無関心であること。またひっそりとして寂しい様子。
■空々漠々(くうくうばくばく)
└何もなくて広々としている様子。
■空穴来風(くうけつらいふう)
└隙間があるから穴に風が入ってくる。隙を見せるから噂が流れる。火のない所には煙りは立たないということ。
■空谷足音(くうこくそくおん)
└寂しい所へ人の来訪を受ける、予期しない喜び。また頼り甲斐のあるたとえ。
■空前絶後(くうぜんぜつご)
└これまでにも一度も経験がなく、今後も絶対にありえないと思われるような珍しくて貴重なこと。
■空即是色(くうそくぜしき)
└実体のない空がそのまま万物の姿でもあること。
■空中楼閣(くうちゅうろうかく)
└空想的で現実性の乏しい考えや議論。やってもできそうにない無理な空論。
■空理空論(くうりくうろん)
└理屈は通っていても現実から懸け離れていて、実際には役立ちそうもない理論や議論。
■久遠実成(くおんじつじょう)
└真実の仏は、久遠の昔に成仏している。歴史的人物としての釈尊は、実際には永遠の昔から成仏していて、根本的な悟りそのものになっていた、ということ。
■苦髪楽爪(くがみらくずめ)
└苦労している時は髪が伸び、楽をしているときは爪が伸びる。苦楽ともに、忙しいときは余裕がなく、どちらも伸び放題になってしまう。